湖南の郷土料理
湖南省の料理は湘菜といわれ、中国料理の代表的な「八大料理」の一つに数えられています。湖南省は山が多く、多湿の気候であることから、山で取れる動植物を使った辛い料理が発展しました。辛い中華料理と言えば「四川料理」と思われる方も多いと思いますが、湖南料理は四川料理とは違った辛さがあります。四川料理は胡椒をきかせた舌がしびれるような辛さに対し、湖南料理は「酸辣(スヮンラー)」と称され、酸っぱ辛いのが特徴です。中国では俗に「四川人不怕辣、湖南人怕不辣。(四川人は辛いのを恐れず、湖南人は辛くないことを恐れる。)」と言われるように、「辛さ」だけをとってみると湖南料理は四川料理の上をいくようです。湖南の人たちは「湖南省の唐辛子が一番辛い!」とよく自慢します。