張家界大峡谷
ここは原始林におおわれた柱状節理の大峡谷が続き、高い断崖から白い糸を引くように流れ落ちている滝が見事な風景を作り出している。大峡谷の空気は清々しく、渓流に霧が立ちこめ、植物の花畑、昆虫が彩りを添え、秘境へ訪れたような気分にしてくれる絶景である。
張家界大峡谷は慈利県三官寺郷に位置し、世界自然遺産・世界地質公園である張家界武陵源景観区から10km程のところにある峡谷である。山頂付近には狭い岩の階段の入り口があり、そこから約1700段の階段を下ると600mのスロープがある。スロープ終着点からは約4kmのトレッキングコースとなっている。
大峡谷の谷間に流れている渓流沿いに、木の板で出来た遊歩道がある。大峡谷では太古の自然風景を堪能できるだけではなく、中国三王朝の歴史の跡でもあるのだ。ここは、李自成と吴三桂が激しい戦いを行った「千人墓」戦場であり、湘西の歴史の特色を反映している匪賊洞、解放初期に湘西の人々が絶壁の間に掘った水路「南方紅旗渠」などがる。