湖南観光-南岳大廟
南岳大廟のように儒家、道家、佛教が共存する廟は大変珍しく、年中参拝客の絶えない廟である。毎年八月十五日には盛大な廟会(縁日)が行われ、世界各国より信者が参拝に訪れている。
南岳大廟は南岳衡山のふもとにある南岳鎮に位置し、長沙より車で2時間のところにある。
大廟は唐代の開元十三年(紀元725年)に建てられ、その後幾度となく改修・拡張が行われてきた。現存する建物は総面積約10万㎡、清光緒八年(1882年)に北京の故宮をモデルに修建されたもので、宮殿式廟としては江南最大の古建築物で、五岳の寺廟のなかでも最大規模で、完璧に保存された古建築である。
大廟の主要な建築物は8つにわかれ、東側に8つの道教館、西側に8つの佛寺がそれぞれが対に作られてい て、整然とした構成をなしている。中央に並ぶ主な建築物は南向いてレイ星門、盤竜亭、正川門、御碑亭、嘉応門、御書楼、正殿、寝宮、後門と並んでいる。正殿は南岳大廟の主体建築であり、南岳大帝祝融(バルカン)の像を祭っている。像の高さは22mで、衡山の72峰を象徴する72本の石柱に支えられている。正殿は古風で荘厳、様式は秀逸である。また廟内には御碑亭があり、その碑文は清の康煕帝が書したものとされている。